第一回うつほ祭レポート
― 子どもたちの探究・創造・学びの実りを分かち合う一日 ―

12月6日、晴れやかな冬空のもと「第一回うつほ祭」が開催されました。
うつほ祭は、これからうつほの杜学園で毎年開催していく学園祭です。子ども達の日々の探究の学びと創作をうつほの学校コミュニティをはじめとする地域の方々へ発表し、うつほが大事とする食で学校コミュニティがつながります。一年に一回、日々たのしく学びを行えることと、日々の食に感謝をする日でもあります。
全校児童と保護者・ご家族のみなさまに加え、地域の方々など約100名が来校し、子どもたちの探究と創造の成果、そして春から大切に育ててきたお米を味わいながら、心温まる時間をともにしました。
1.影絵による演劇

うつほ祭の幕開けは、図工の時間に創作した「影絵の演劇」からスタートしました。
つき組・そら組による「ドラゴン島へLet’s Go!」、もり組による「旅するネイリスト」の二作品は、子どもたち自身が紡いだ物語と手づくりのキャラクターが光と影の中で息づき、会場を幻想的な世界へといざないました。

スクリーンに浮かび上がる独創的なストーリーは、子どもたちの想像力と表現力が光る、心に残る発表となりました。
2.授業発表

影絵発表に続き、うつほホールでは英語、探究、音楽の発表を行いました。
大勢の前で発表するのは初めての子どもたちも多い中、どの子も堂々と自分の言葉で、学びの過程や気づきを伝える姿が印象的でした。4月からの成長を、学校コミュニティ全体で称え合う温かな時間となりました。
● 食の学び(英語によるプレゼンテーション)

うつほの杜学園ならではの「食の授業」を、子どもたちが英語で紹介する初の試み。
自分たちが育て、調理し、味わってきたプロジェクトを、身振り手振りを交えて発表しました。
● 探究プロジェクト発表

つき組は春から取り組んできた長期探究のまとめを、そら組・もり組は最近の探究テーマについて発表しました。
月組は一年間の探究プロジェクトを紹介。

春からの成長が伝わる、しっかりと力強いプレゼンテーションを行う姿がとても印象的でした。

空組は水をテーマに一年間探究をしています。直近で行った「水を守るプロジェクト」について発表を行いました。

クイズも入れながらの水の発表や、自分たちの視点から発展した実証発表に会場からは発見と驚きの声が溢れました。

3年生は梅プロジェクトを披露しました。子ども達が作った梅を、地域の梅干しメーカー、中田食品さんに品評いただき、大きな達成へとつながりました。

どの学年も、問いを深め、学びを自分の言葉で伝える姿が頼もしく、探究学習の広がりを感じる時間でした。
● 全校児童による校歌斉唱

「学校に着いてから歌い出すまで」のちょっとした演出から始まり、元気な歌声がホールいっぱいに響き渡りました。

子どもたち自身が“自分たちの学校”への誇りを歌で表現する姿に、保護者からも温かい拍手が送られました。
3.昼食タイム ― 自分たちで育てたお米に感謝し味わう

春に田植えをし、大切に育て、収穫したお米を釜で炊き上げ、子どもたち・保護者・地域の方々全員で完成を見届けました。

春から米探究で全校児童で作ったお米が綺麗に炊きあがりました。
さらに「食の授業」で子ども達が作ったごはんのおともと給食チームが作ってくださったお味噌汁をみんなでいただきます。

- 天日干し大根のはりはり漬け
- うつほ佃煮
- ナッツみそ
も振る舞われ、白米の美味しさをさらに引き立ててくれました。
“育てる・つくる・いただく”を通して学んできた1年の成果が、食卓の上で形になった瞬間でした。

探究の時間に作った梅干しを来場者へプレゼントする児童たち。

4.お箏の演奏と体験会

午後は、和歌山の箏奏者・西陽子氏による演奏会。

ジブリ曲の親しみやすいメロディーから始まり、最後はオリジナル曲で会場を魅了しました。
終了後は体験会も行われ、子どもたちは初めて触れる箏の響きに目を輝かせていました。
5.ポン菓子体験

子どもたちが育てたお米を使い、昔ながらの製法でポン菓子づくりに挑戦。

新宮からのゲストの方に歴史を教わりながら、「ポン!」と大きな音とともに膨らむお米に会場は大盛り上がり。

「ポン菓子じゃなくてボン菓子だ!」という子どもの声が飛び出すなど、笑顔あふれる体験となりました。
7.わらを使ったリース作り

児童が作ったお米から出たわらを使ったワークショップエリアもありました。クリスマスやお正月の飾りを作り、準備万端です。

6.南アフリカ出身の先生による Feel Nature プロジェクト

Design For Change を通じて出会ったフィオニータ先生(南アフリカ出身)が来校し、DFCメソッドを活用した《Feel Nature》プロジェクトを実施。
Feel → Imagine → Do → Share のステップで、学校の敷地内にある“いつもは見過ごしてしまう自然の美しさ”に気づき、表現し、共有しました。
子どもたち同士が自然を通じてつながり合う、静かで深い時間となりました。

風邪も流行り休む児童も増えたうつほ祭前でしたが、当日は全員参加!
森田副校長からの温かいメッセージもありました。

春からの学びを紹介する教室の様子。


さいごに
第一回うつほ祭は、子どもたちの学びが「作品」として、そして「体験」として形になり、それをコミュニティ全体で分かち合う特別な一日となりました。
子どもたちが自ら育てたお米を味わい、自然とつながり、芸術に触れ、探究を発表する――
まさに“うつほらしさ”が詰まった温かい祭となりました。

次年度のうつほ祭も、さらに豊かで、子どもたちの可能性が輝く場となりますように。