探究型グローカル教育

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探究型グローカル教育

うつほの杜学園では、「探究型グローカル教育」を教育の柱としています。これは、世界・地域・自然との関わりを基盤に学びを深めていく教育です。そのうえで、以下の5つの特長を掲げています。

またうつほの杜学園小学校は、IB(国際バカロレア)PYPプログラムの候補校です。IBが重視する概念的な学習とフレームワークを教育メソッドとして活用するとともに、日本の義務教育の基準にも準拠した教育を実践しています。

世界とつながる学び

「世界とつながる学び」、すなわち国際理解教育は、次の3つのテーマを通じて、子どもたちの心と学びを育みます。

1. 探究する学びから生まれる「異文化理解力」

うつほの杜学園の教育は、子どもたちの「なぜ?」から始まる探究学習を大切にしています。例えば、世界各国の文化や歴史を、ただ教科書で覚えるのではなく、自分で調べ、発見し、表現するプロセスを重視します。この主体的な学びを通じて、異なる文化や価値観への関心を深め、多様性を尊重する心が育ちます。こうした経験は、将来、グローバル社会で他者と心を通わせ共生していくための基盤となります。

2. 多様な人々との対話で育む「共感力とコミュニケーション能力」

本校では、国際的なイベントや交流活動を積極的に取り入れ、異なる背景を持つ人々と関わる機会を広げています。多言語に触れることで、自分の考えを明確に表現する力、相手の言葉に耳を傾け心に寄り添う力を養い、「コミュニケーション能力のある人」として育成します。対話を重ねる中で、言葉の壁を越え相互理解と協力の喜びを体感し、真の国際理解力へとつなげます。

3. 「グローバル・シチズンシップ」の芽生え

本校は、児童が地域や国を超えて「世界全体の一員」であるという意識を持つことを大切にします。SDGsや平和などをテーマにした探究活動を通じ、自分たちの行動が世界に与える影響を考え、より良い社会づくりに貢献しようとするマインドを育みます。小さな一歩が世界を変えることを知り、グローバルな視野を持つ市民として成長していくことを目指します。

地域とつながる学び

「地域とつながる学び」、すなわち地域理解教育は、次の4つのテーマを軸に、子どもたちの根っこを育みます。

1. 環境学習

地球規模の気候変動や環境問題は、未来を担う子どもたちにとって重要なテーマです。本校では、校外学習や地域の方々との協働を通じて、自然を五感で体験し、自分たちの暮らしとのつながりを探究します。これにより、持続可能な社会づくりに貢献できる心を養い、グローカルな視野を育てます。

2. 風土学習

熊野の自然や歴史、文化は、かけがえのない学びの資源です。子どもたちは地域の風土に触れることで、土地への愛着と誇りを育みます。自らのルーツを理解しながら、多様な文化や価値観を尊重する心を養います。

3. 地域文化・暮らしとつながった学び

伝統工芸や祭り、暮らしに受け継がれてきた知恵には、多くの学びがあります。地域の方々との交流を通じて、児童はこうした文化や技術を体験し、先人の工夫を探究します。地域社会そのものを教室とすることで、温かい人間関係の中で豊かな心を育てます。

4. 地域資源の学習

熊野の森や清流、歴史的建造物、そこで暮らす人々は、すべてが学びの教材です。本校では、これらを探究のテーマとして活用し、自ら問いを立て学びを深めます。地域を起点にした探究はやがて世界規模の課題へと視野を広げ、未来を切り拓く力を育みます。

自然とつながる学び

うつほの杜学園では、和歌山・熊野の豊かな自然を「最高の教室」と捉え、自然体験型教育プログラムを展開しています。自然との直接的な触れ合いを通して、心身の成長と「生きる力」を育むことを目的とし、本校の教育の核となる柱です。


1. アウトドア活動(心身の育成)

熊野の雄大な自然の中で、山道を歩き、川を遡り、仲間と挑戦を乗り越える体験を重ねます。困難を克服する過程で「リスクを恐れない心」と「自己管理能力」が育ち、自然の中で体を動かす喜びと自己肯定感を得ます。

2. 自然学習(生態系からの学び)

植物や動物、昆虫などを観察し、「なぜここにこの植物が育つのか?」「どのように生きているのか?」と問いを立てて探究します。仮説を立て、調べ、考えるプロセスを通じて、IBの「探究する人」としての姿勢を育みます。

3. 自然創造活動(自然素材を活かした表現)

木の実や枝、落ち葉や石など、自然の素材を使った創作活動に取り組みます。創造性や表現力を育むと同時に、自然への感謝の心を養います。予想外の素材を組み合わせる過程で、問題解決能力も磨かれます。自らの手で生み出す喜びを体験し、表現する楽しさを広げます。

探究型グローカル教育の5つの要素


学習者主体の探究

子どもたちは生まれながらにして探究心に満ちています。私たちは、児童一人ひとりの「なぜ?」という問いかけを大切に育みます。教員は答えを与えるのではなく、児童が自ら答えを見つけるための伴走者となります。探究活動を通して、自ら学び、考え、表現する力を養い、将来にわたって主体的に学び続ける姿勢を育みます。


多言語な学び

言語はコミュニケーションの道具であると同時に、多様な文化を理解し、世界とつながるための架け橋です。また多言語を理解することは、深い思考力や創造力の源泉となります。本校の多言語教育では、異なる言語を話す人々との交流や、他教科を英語で学ぶ機会を通して、子どもたちは母国語への理解を深めるとともにグローカルな関係力と豊かな創造力を育んでいきます。


体験的な学び

百聞は一見、もしくは一体験に如かず。うつほの杜学園では、校外での自然体験や社会見学、地域の方々との交流など、五感で学ぶ機会を重視しています。机上での学びだけでなく、リアルな自然や実社会の中で学ぶことで、児童たちは豊かな感性を育み、体感として学びを全身で深めていきます。


共創的な学び

学校は教員と児童だけのものではなく、保護者や地域、企業や行政とともに築く「開かれたコミュニティ」であると考えています。課題を共有し、意見を出し合い、協力して解決していく「共創」のプロセスを通じて、児童たちは協調性や問題解決能力を養います。温かいコミュニティの中で、互いを尊重し、支え合う心を育みます。


ウェルビーイングな学び

子どもたちが心も身体も健やかに、豊かに生きる力を育むことを大切にしています。一人ひとりの欲求や個性を尊重し、自分軸を養いながら自己肯定感を高めていきます。さらに、自然の中での体力づくりや「食」に関する智識や学びを通して、身体的・精神的・社会的に満たされた「ウェルビーイング」の状態を育んでいきます。

学年縦割りでの学び

年齢の異なる子どもたちが交流する「ホームクラス」で、思いやりやリーダーシップを育みます。また、各学年に担任(当該学年の探究授業を担当)を配置することで、児童一人ひとりの探究テーマに寄り添ったきめ細かなサポートを実現します。異なる視点を持つ仲間との対話から、新たな発見が生まれる学びのコミュニティです。

評価について

私たちは、子どもたちの成長を多角的に評価します。知識の理解度だけでなく、探究のプロセス、他者との関わり方、粘り強さなどを丁寧に観察します。また、教員の評価のみならず、自己評価、他者評価といった評価軸を設け、児童自らが学びを振り返ることができる機会を創出します。学期末には「ラーニング・ヒストリー」という学びの軌跡をお渡しするとともに、保護者との面談を通じて、児童たちの日々の様子を共有し、次の成長に繋げていきます。

ICTを使った学び

ICTスキルは、デジタル社会で生活する上で欠かすことができません。授業では、ICT端末は子どもたちの探究活動をサポートするツールとして活用し、情報の収集・整理、発表資料の作成、オンラインでの協働学習などを行います。また本学では管理職の判断の元、適切な状況に応じ、生成AIを授業の中で使用することもあります。同時に、生まれた時からICT端末に慣れ親しんだ子ども達は、ICT端末の適切な関わり方や情報社会のモラルやルールについても学びます。

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